気持ち・思考

チームワークを乱しグループ組織を壊す人の心理

蛸壺

『スピリチュアルな空間』へ想いを寄せる理由は人それぞれですが、共通点を持たせるならば、迷いや悩みなどから沸き起こる『苦しみ』を抱えていることだと思います。

そして『苦しみ』の正体を辿り、最後に行き着く先は『人付き合い』なはずです。
このブログは疲れ切った心を少しでも癒し、回復に向かえる気付きが込められています。

しかしこの世には、出口の無い『どうにもならないこと』がいくつも存在します。
この領域は解釈がとても難しく解決に至らないことも多いのですが、今直ぐに分からなくてもこの先を生きる為のヒントになればと願っています。

人の悲しい習性

人には、自分を正当化しようとする習性があります。
自分が『常識』となる訳ですから、それに賛同してくれない相手は『非常識』となり、敵対心が芽生えてしまいます。お互いに悪気が無いのに対立する理由は、正にこれなのです。

グループを形成するのも、賛同してくれそうな人を探さなければ不安だからです。しかし、やがては所属しない人を攻撃してしまうほど執着する人もいます。これはもはや固定観念の固まりであり、下手に刺激すると、こちらが火の粉を浴びてしまうほど攻撃的になっているものです。

『人間関係を円滑にしたい』という願いから始まっているのですが、結果的に自分を苦しめています。
では、なぜこんな結果になってしまうのでしょうか?

それは、自分に執着し過ぎてしまった結果なのです。

自分の立ち位置

心理を大別すると、次の2つに分けることが出来ます。

・自分の都合だけを考える人
・自分の都合も相手の都合も考える人

前者はいかにもワガママなタイプに見えるかも知れませんが『自分は大丈夫だろうか?』や『自分に出来るだろうか?』と不安を常に口にするタイプが大半です。実は『自分が周りに不安を与えていること』に気付いていないので、かなり厄介なのです。

もし、グループの雰囲気が悪いと感じるのであれば、必ずこのタイプがいるはずです。

後者は相手の気持ちも考えられるので、自分からモメ事を引き起こすことはありませんが、いつも受け身である為に、辛くなってしまうことがあります。

しかし、この立ち位置の方は思考を変えさえれば、必ず辛さから逃れられるはずです。

この項目では自分がどちらに属しているのかを、素直に感じてみて下さい。
誰かのせいにするのではなく、全ては自分の霊が答えてくれるはずです。

和が壊れる理由

伝わりやすくする為に、例を上げます。

少人数制の『有料セミナー』で講師が話し生徒が受講し、自由に質問も出来る環境をイメージして下さい。
年齢も経歴もバラバラですが、同じテーマについてグループで学ぶ場です。

さて、生徒の気持ちの中を覗いてみましょう。

生徒1
テーマについて知識はないけれど、興味があるので学びたい。
生徒2
長年このテーマについて考えて来たけど、まだ分からない部分があるので受講した。
生徒3
一通り分かっているつもりだけど、確認の為に聞きに来た。
生徒4
誘われたから来てみたけど、受講してみないと興味が湧くかは分からない。

このように、持っているものが既にバラバラです。
これを『自分の都合も相手の都合も考える人』の集まりであれば、特に問題は起きないのですが『自分の都合だけを考える人』が含まれていた場合は、少々困る結果になることがあります。

・知識のある人は、もっと先の話が聞きたい。
・基礎知識がない人は、もっと前の段階から聞きたい。

講師側にテーマがあったとしても、この2つが対立してしまうと目的地が変わってしまいます。
更に譲らない者同士であった場合、このセミナー自体が無意味なものになってしまうかも知れません。

しかし、残念ながら現場での解決は不可能でしょう。

知識のある人は初心者に配慮し、復習するぐらいの気持ちが必要です。
基礎知識がない人は、あれもこれも質問せずにメモを取り、帰ってから調べる努力が必要です。

講師の進行に頼り切らず、その場の全員がやり易さを意識し演出しなければ成り立たないこともあります。
『お金を払ったのだから当然』という思考は、グループにおいてとても危険な波動なのです。

これは友達関係や会社組織でも、全く同じことが言えます。
『全体の目的は何か』を優先させれば、間違いは起こらないのです。

勿論、質問や議論からアイデアや気付きが生まれることは確かです。
しかしその時『自分の都合だけを考える人』になっていないかを、再確認する必要はあるでしょう。

結果的に『自分を正当化しようとする習性』が出てはいないでしょうか。

周囲の学び方

ここまでは『モメてしまう人』の心理について話しましたが、このブログを読んでいる方は『モメ事を起こされて困っている側の人』が多いと思います。板挟みになったり、せっかく良い雰囲気のグループなのに、後から来た人に壊されたりという被害を受けているのではないでしょうか。

ただ結論から言うと、前項で書いた通り解決はしません。
なぜならば、破壊者はどこへ行っても必ずいるからです。

心理はとても単純で『褒めて欲しい・すごいところを見せたい』と優越感に浸りたいだけです。
反発心が強く周囲の指摘は跳ね除けて来た為に、霊が成長せず体だけ大人になってしまったのです。

知恵を持った子供が騒ぎ出すことを想像すれば、分かり易いですよね。
では、どうすればいいのでしょうか?

冒頭で書いた通り、これはとても難しい領域になります。
それを踏まえた上で、感じてみて下さい。

この世で自分をどうにか出来る人は、自分しかいません。
そして、誰かを変えることも出来ないのです。

この相互関係は『絶対』を意味します。
これさえ理解してしまえば、それぞれの空間そのものが違うと感じ取れるはずです。

・自分は〇〇な人だと思われたい
・こんなことをしたら〇〇だと思われる
・これはやってはいけない、もしくはやらなければいけない

法律やルールの範囲を前提としていますが、人は知らず知らずのうちに自分で領域を作っています。
やがては自分のみならず、誰かにも同様の項目を求めてしまっているかも知れません。

実はこの『決め付け感情』こそが、あなたを苦しめている原因です。
そしてあなたも、いつの間にか相手のせいにしている部分があるのです。

これについて『反省する』というよりは『知る・認める』ことが出来ればそれで良いのです。
なぜかと言うと、この思考に辿り付くことは『霊の向上』を意味するからです。

霊の声に従う

例えば、グループ内で壊し屋が出たとします。

私は困ったと感じた時『第三者の目線』になるようにしています。
以前にも何度か紹介していますが『幽体離脱』の感覚です。
そして次の項目を意識します。

・周囲はどのように対応しているのだろう
・壊し屋の目的と原因は何だろう
・向き合うべきか逃げるべきか
・この現象から学ぶことは何か
・天の神は何を伝えようとしているのか

考えるのではなく、霊へ問い掛けるのです。

同じレベルであれば被害を受けますが、こちらが上を行ってしまえばそれほどでもありません。
勿論、人間ですから怒りは出てしまいますが、不思議なことに怒りの感情を最小限に抑え、冷静な判断へ向かうことが出来るのです。そして最後は、同じく見守った仲間に感謝しています。

相手は気分屋の台風一過ですから、いつまでもそこに居られる訳ではありません。
きっと、あちこちぶつかりながら学んでいるのでしょう。

昔から言われている『気にしない』という対処法ですが『そんなこと言われても無理』となってしまいますよね。しかしそれは、意味合いの表面しか捉えていない結果であり、直接向き合い理解しようとしている弱さがあります。時には『ヌカに釘・のれんに腕押し』のような関わらない対応を取ることが、相手の為に繋がることもあるのです。

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