精神論とは、実はかなりシンプルな話なのです。
そもそも、運命とやるべきことは決まっていて、その中に試練という名の学びがあり、霊(たましい)が成長をするわけです。
しかし簡単に演じられるほど、人は器用ではありません。
心から幸せを願うこと、感じることは人生のテーマなのかも知れません。
人生の目的を知る
シンプルなのに分からなくなってしまうのは、実は目的が見えなくなっているのだと思います。
お金や地位を気にし過ぎれば、幸せを見失うという話はいくらでもありますよね。
それを聞くとひとまず『そうだよね』とはなるのですが、それでも特にお金は欲しいものです。
結局『お金があれば幸せですか?』となりますが、実は結構幸せだったりします。
逆にお金に困っている人が『金、金』と口癖になっているのも耳にします。
やはり心の拠り所は、お金なのでしょうか。
こうなってしまうと、答えは出にくくなってしまいますよね。
しかしお金があるのに不幸だったり、貧乏なのに幸せだったりという方がいるのも事実なのです。
ところで人は、なぜ産まれて来るのでしょうか?
産まれて来なければ、お金にも食事にも人間関係にも困らないですよね。
答えはとてもシンプルで、人生の目的でもあります。
それは『自分が幸せになること』と『人にやさしくすること』です。
これはピラミッドの頂点に位置する、絶対に変わることのない事実なのです。
ピラミッドの話
『幸せになるにはどうしたらいいか』を考えれば『人にやさしくすること』へと繋がります。
この頂点をもし『お金』に置き換えてしまうと、ピラミッドはバランスを崩してしまいます。
お金を持ったがために、威張ったり人を小バカにしている人を見た事はないでしょうか?
そんな人は、頂点がお金だと信じているのです。
お金があっても幸せな人とは、頂点に必ず幸せがあります。そして人に優しくし愛されるようになり、結果的にお金が入って来るようになったわけです。
どちらにも共通してお金があるわけですが、将来的な事や現在の幸福感を比べてみると、全く別の生き方なのだと分かるはずです。
因果の法則は今を見つめれば分かる
難しい話ではありません。
因果とは『原因があって結果がある』という意味です。
例えばあなたの目の前に、料理があるとします。
それは誰かや自分が作った、もしくは買って来たからあるわけですよね。
そして少し先の未来には、きっとそこから消えるのです。
誰かや自分が、食べてしまうからですね。
もし残っているとすれば、すっかり冷めてしまうことでしょう。
さて、今あなたは幸せでしょうか?
幸せだとしたら、必ず過去に原因があります。
では1週間後、あなたは幸せでしょうか?
分からないですよね?
でも『幸せに暮らしていたい』という気持ちはあるはずです。
それならば、来週に向けて幸せになる準備をしなくてはなりませんよね。
では、どうすればいいのでしょうか。
それは『今を見つめる』のです。ちょっと大げさに聞こえるかも知れませんが、食べられる・家がある・着る服がある。これを当たり前だと思わないことです。
感謝すれば幸せになれる
幸せを感じている時って、不思議と全てのことに感謝できています。
逆に辛い時は、感謝どころではありませんよね。
これは誰にでもある感覚だと思いますが、要はこれらの占める度合いなのです。
いつもニコニコしている人は、周りにも幸せを振りまいていて、みんなから愛されているでしょう。
だから、何かあれば直ぐに誰かが助けてくれると思います。
するとその優しさに感謝して、立ち直りも早いはずです。
いつも嫌な顔をして、文句ばかり言っている人には誰も近付きたくないですが、たまに上機嫌だとしても周りは疑いの目で見て来ます。すると直ぐに機嫌を損ね、再び感謝どころではなくなるのです。
性格というか、癖なんですよね。
良いことを習慣にしようとする『つもり』があるかどうかなのです。
ネガティブキャンペーンなんて言葉があるぐらいですが、周りを不機嫌に巻き込む人は『どれだけ自分が損をしているか』に気付きていないのですね。
知らないというのは、怖いことなのです。
衣食住の感謝の感じ方
衣・食・住への感謝はどうしても大げさで極端に聞こえてしまうせいか、なかなかこの話をしても受け入れてもらえないことが多いです。
強要するつもりはないので無理には話しませんが、考え方として提案があります。
テレビや写真などの視覚的なもので、例えば戦争や難民の悲惨な状況を目にすることがあります。
目を背けずにじっくりと向き合い想像してみると、気持ちはやや落ち込みます。
そして『今の日本は、幸せだよね』と再認識するのです。
この時に改めて、衣食住について考えてみると普段の状態と比べて、わりと自然に理解できる状態になっているのだと思うのです。染み入る感じでしょうか。
一概には言えませんが、実行してみる価値はあると思います。