この世という空間の例え方で『薄暗い洞窟の中をさ迷い歩く』という表現を使うことがあります。
人は手探りで歩き、見えない未来に向かっているのです。
すると試練ではなく、ただただ逃れることの出来ない危険なものに遭遇することもあるのです。
ところで以前、この世を『天国』と表現したことがありました。
しかしそれは思考による感じ方であり、これとは似てはいますが少し意味合いが違います。
今回は『この世の闇』について書いてみたいと思います。
親もまた未熟である
人は産まれてからしばらくは、親に守られて暮らします。
親は経験を得ながら先を生きているので、その術を子に教えるのです。
しかし、いつの時も親が正しいとは限りません。
親もまた未熟であり、この世の闇を歩んでいるのです。
ただ子がそれに気付くまでには、かなりの時間が掛かるものです。
親が子へ伝えなくてはならないことは何なのか?
子は親から何を学ぶべきなのか?
今の日本は、それを真剣に考えなくてはならない時期に来ているのです。
誹謗中傷社会
現在ではTwitterや掲示板など、個人の意見を匿名で発信出来る時代になりました。
しかも『ネットでの反応』という枠は世間の声として定着しています。
しかしその大半は誹謗中傷であり、標的をとことん叩く風習が加速してしまいました。
正に高見の見物であり、この世を更なる闇に変えてしまうのです。
評価の方向性が、もはや分かり辛くなって来ていますし、斬新なものは不謹慎であるという見方もあるので、良いものが世に出れなくなっている現状も実はあります。
便利さのリスク
ネット社会が浸透するに連れ、私達の生活は大きく変わりました。
また様々な技術も、戦後とは比べものにならないほど急成長を遂げています。
人類の進化とは確実に時代を良くするものであり、後退することはありません。
『昔は良かった』と言いながら、本当に当時の生活を受け入れられる人は少ないはずです。
しかし確実に直接のコミュニケーションは、減っています。
何事も会って話さなければ伝わりにくいものですが、そうではない簡単なことはメールなどで済みます。
また文章に残すことで『言った言わない』が発生しにくいメリットはあります。
デメリットは声のトーンや表情から伝わる波動を、感じにくくなってしまうことでしょう。
勿論、文章にも波動が入るのですが、直接会って話すこととは比べものになりません。
よくLINEなどのアプリで、ケンカになってしまう例も少なくありません。
使っている方でしたら『何とも言えないもどかしさ』を感じたことがあるのではないでしょうか。
人生の学びは人付き合い
生涯の学びとは『人付き合い』に尽きます。
それが上手く行くかで、人生が大きく左右されるのです。
それを拒否すれば学びが止まってしまうので、それなりの試練を与えられることとなります。
現在では全体のコミュニュケーションが低下しており、学びの無さを意味しています。
この流れにより、誹謗中傷などの行為、加速してしまうのです。
これは出口の無い悩みであり、批判をした側された側の両方の波動が悪くなるのです。
そのモヤモヤした感情はやがて渦となり、重苦しい雰囲気を作り出します。
地球も人間も元は同じ物質ですから、互いに影響を与えることが出来ます。
近年の災害の多さは、人間の波動が少なからず影響していることは確かなのです。
全ては使い手の使い方
風潮の改善について、テレビなどで討論している番組を見ることがありますが、結局は『SNSや2ちゃんねる』が悪いなどと、直ぐに何かのせいにしたがります。
この感覚こそが危険であり、また誰かを叩くという負のサイクルを生んでしまっているのです。
批判を繰り返すコメンテーターは、とても霊レベルが乏しいと言えるでしょう。
何でもそうですが、ツールは使い手次第です。
時代が生んだ素晴らしいものを正しく使えば更なる進化が望めるのに、相手を傷付ける飛び道具としてしまえば、それは拳銃と同じことです。
今、私達の周りには素晴らしいもので溢れています。
その現状に気付き、感謝し正しく使う努力をすることで、未来を開くことが出来るのです。
また、みんなで望まなければ叶わないこともあります。
暗闇の中で『洞窟の外には明るい世界がある』と教えてくれている人は、まだまだいます。
その声がどのように聞こえているかで、今のあなたの霊の状態が確認出来るのです。
誰かのせいにしても、何の解決にもならないはずですよね。