やる気も出ないし、何に対しても興味が湧かない。
始めたとしても続かず『やっぱり自分はダメだ』とふさぎ込んでしまう。
こんな『無気力症状』の方が増えています。
そして厄介なのが、いくら休んでも回復せず、どんどん自分だけが取り残されて行くような錯覚に陥るのです。若いうちはまだ良いのですが、年齢を重ねると『自律神経失調症』という形で体のあちこちに体調不良の症状が現れて来ます。
ますます不安で悩み、そしてこの記事に辿り着いた方も多いのではないでしょうか。
不明確な存在に焦っている
人にいくら言っても思い通りにならないのは当たり前ですが、それが自分であった場合はショックを受けるはずです。なぜなら、自分を救えるのは自分だけだからです。
また、良かった時と比べてしまう為、そのギャップに苦しんでしまうこともあるのです。
『あの頃と何が違うのか? もう自分はダメなのか?』気が付くと自分を責めてしまうのです。
しかし『やる気』とは興味が湧かなければ出て来ません。
これを無理やり出すことは『好きでもない相手に恋をしろ』と言われているのと同じです。
そう、得体の知れない感情こそが『やる気』であり『恋心』なのです。
その不明確で『有るのか無いのか分からないもの』を無理やり出そうとしている訳ですから、結果が得られず焦ってしまうという流れになるのです。
霊と肉体
さて、スピリチュアルな考え方として、体は『空だ』という表現があります。
体は肉体という器であり、そこへ霊が宿るという考え方です。
例えば心臓を止めようとしても出来ないのは、肉体自身に生きようとする本能がある為です。
これを霊側に置き換え『締め切り効果』と照らし合わせてみると、何となく見えて来るはずです。
やらなければ、酷い目に合う。
簡単に言うと『想像力や危険回避能力』が働き、動かす為のエネルギーを供給するのです。
だから、危機感を得なければ『やる気』が出ないことは当然とも言えるのです。
想像と行動のスピード
ここまでで『やる気』の出ない理由と、仕組みを感じて頂ければ大丈夫です。
さて、漠然と『富士山に登る』という目的があるとします。
これは確実にやる気が重要になる行動ですが、登る前に多くを想像するはずです。
・現在の体力で登れるだろうか。
・途中で無理なことに気付いたらどうしよう。
・山頂では、どんなお弁当を食べようか。
・どんな景色が見れるだろうか。
不安も期待もあるはずですが、行動よりも想像の方が先を行くはずです。
『そもそも富士山なんて登れるはずがない』や『辛い想いをして登る意味が分からない』という発想になり、目的自体をやらないという場合もあります。
また、あれこれ考えず、登って行く行動過程で『やる気』が出て来る場合もあります。
何が言いたいかというと、想像だけで行動せず『やる気が出ない』という判断を繰り返すことで『やる気が出なくて行動出来ない』という仕組みを作り出してしまうのです。
『やってみないと分からないから、とりあえず行動してみた』として『自分に合わなかったから止めた』とした方が、結果的に同じように見えて全然違うのです。
『やったけど続かない』という表現を使う方は、出来ない理由を並べることで更に自分を追い込んでしまっている可能性があります。想像力と行動は、そもそものスピードも労力も違いますから、つい想像力が先に立ち行動を遮る状態を作り出してしまうのです。
実際に長く引き込もっている方が、急用で仕方なく外出することになった際『自分の足で歩き、太陽の光を浴びるだけで元気になれる気がした』と話していました。
やる気と食事
私達生命は、命あるものしか食べることが出来ません。
命を頂き、命を繋げるのです。
先に上げたように体は『空だ』であり、食事を入れて出すことを繰り返し維持と成長を叶えるのです。
その摂取バランスが崩れてしまうと、体に不具合が出ることは当然です。
昔から『何でもよく食べましょう』というありきたりな言葉の裏には、実は物凄い知恵と因果の集大成が隠れているのです。しかし現代人は美食家と化し好き嫌いを掲げ、命を平気で粗末にします。
その結果が『やる気を失う』という現実に繋がっているのです。
またアレルギー体質も増え、ますます食事に気を使わなくてはならない時代ですが、病気とは食事で治すことが基本です。しかしそれでも摂取出来ない栄養素に関しては、サプリメントを使うなどの努力をすることで補えるのです。
『やる気』とは『気功の気』ですから、血液とリンパの流れを正常化し循環させることを考えれば、必ず今よりも回復出来るはずです。
やる気の出し方
『やる気や恋心』を『得体の知れない感情』と表現しましたが、有ることは確実です。
そして出す方法もあります。
『だったら、それを早く言いなさい!』となるかも知れませんが、ここまでに書いたことを知らなければ成立しません。
霊の成長とは『感謝と喜びを感じること』です。
これが簡単そうに思えて出来ない、とても難しいことなのかも知れません。
なぜならば、人の感情は常に変化するからです。
『霊の喜び』とは『自分が放った波動で誰かが喜んでくれること』に尽きます。
これこそが何よりも上回る『生まれて来る意味』になるのです。
ちょっと分かり辛いかも知れませんが、結果ここへ辿り着きます。
例えばサプライズが大成功して、喜んでもらえた顔を見た時の感覚です。
与えたにも関わらず、何とも言えない幸せな気持ちになれるものですよね。
それこそが『やる気エネルギー』が沸き起こって来る感覚です。
それならば、意図的にその状況へ持って行けば良いのです。
勿論、日常でサプライズばかりしている訳には行きませんから、行動内容は違います。
答えは普段から『人の幸せを願うこと』です。
与え受け取ることで周囲の人の心を灯し、気が付くと明るい人生になっています。
逆に灯さなければ、暗い人生ということになるのです。
人生とは人付き合いの修行ですから、周りの人の影響を確実に受けるのです。
良いものを放ち、良いものを受け取り、そしてまた良いものを放つ。
このサイクルこそが『やる気』の正体なのです。
どうしても『やる気』が出なくて困っているという方は、受け取ることばかりを考えていないでしょうか。もしくは今あるものを、当たり前だと思ってはいないでしょうか。
『やる気』とは沸き起こることは滅多にありません。
『目の前の手の届く範囲の直ぐに出来る行動』を行うことで、少しずつ手に入れることが出来るのです。
家族や同僚へ感謝し、近所の神社へ散歩がてら出向き手を合わせること。
部屋を掃除することや、体に感謝をし早めに寝ること。
まずは、ここから始めるのです。